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HOME > BLOG > パッケージマーケティング > 【今日のブログはいつもと全く違います。パッケージという仕事が大嫌いだったころのお話を書いてみました(笑)】
2016年06月16日

【今日のブログはいつもと全く違います。パッケージという仕事が大嫌いだったころのお話を書いてみました(笑)】

「パッケージの仕事って好きですか?」
きっと、昔の私であればこう答えたでしょう。

「いや、仕事ですからやってるだけです」

そうなんです。
私はパッケージの仕事、私は大っ嫌いだったんです。
信じられないですか(笑)?

そんな時代のお話、
ちょっと聞いてくださいね。

2002年。
私はパッケージ松浦に入社しました。

「社長の息子が帰ってくる」
周りからの期待も大きかった。

「よーし!会社を盛り上げるぞっ!」
私自身もそんな気持ちで溢れていました。

でも、
でも、
そんな気持ちは直ぐにしぼんで行きました。

仕事をやってて言われるのはこればっかり。
「安くしろ」
「早くしろ」
「少なくしろ」

面白くもなんともない。

「それは、できません」
そう言うと、こう言われます。

「他にも業者はあるんやで」
「できんのやったら他に頼むだけ」

これを言われると辛い。

切られてはいけないので、
胃をきりきりさせながらの価格交渉。
毎日綱渡りの納期確認。
利益度外視の小口配達。

もう、
「言いなり」になるしかない。

酷いところでは
「奴隷」のようにやるしかない。

「言いなり営業」
「奴隷営業」

「一体、毎日何やってるんだろう?」
「これって、私がやりたかったこと?」

さらに追い打ちをかけるお客さんの一言。
「パッケージ松浦の仕事って、ゴミ作っているようなもんだろう」

ガーン!
なんてこった!
パッケージの仕事って、ゴミを作る仕事だったんだ。

確かに、確かに、
パンを食べたあとの袋。
お菓子を食べたあとのケース。

・・・捨てますね。
・・・ゴミですね。

パッケージ業=ゴミ製造業

仕事に誇りを全く持てない。
・・・というか、嫌気が差してくる。
・・・こんな仕事、嫌いだ。
・・・ずっとやんなきゃなんないの?!

毎日、こんな思いで仕事をしていました。

会社に行くのはイヤでイヤで。。。
お客さんに行くのは恐怖でしかない。。。
もう、生きるのが辛くなっていた。。。

暗黒の9年間。
でも、2011年、衝撃的な出来事で目覚めます。

東日本大震災。。。
その衝撃はここで語るまでもなく。
日本中が恐怖に陥りました。

20110313_1715154
そして、スーパーやコンビニの棚から、
一斉のあらゆる商品が消えました。

震災後もしばらくは供給が追いつかず、
その状態が続く。

理由はもちろん、商品が製造できないこともありました。
でも、「パッケージが製造できない」ということもあったんです。

パンが、
お菓子が、
飲み物が、
製造できる状態になっても、、、

袋が、
箱が、
シールが、
製造できなくて、出荷できない時があったんです。

その時、私は必死でした。
「どうか、この袋をこの日までに作ってください」
「なんとか、あの箱を指定日までに納品してください」

そんな時に気づいたんです。
「例え商品があっても、パッケージがないと出荷できない」

そう。
大げさな言い方をすると
「パッケージが日本の物流を支えている」

パッケージの仕事って、
めっちゃ、重要な仕事ですね。
日本にとってなくてはならない仕事ですね。

そこから本格的にパッケージのことを
深く深く考え始めました。

「なんで、お客さんはパッケージを必要としているのか?」

理由は2つ。

一つは「安全安心」に商品を輸送する手段として必要であるということ。
もう一つは店頭で飛ぶように売れて欲しいから、「販売促進」の手段として必要であること。

そうか、パッケージには「安全安心」と「販売促進」が求められているのか?

「安全安心」は嫌というほど、震災の時に身に染みました。
パッケージがないと商品が輸送できない。

さらに、
箱のサイズが間違っている。
袋が破れている。
シールの印刷が間違っている。
納期に間に合わない。

こんなことがあれば、
商品の価値が0になるんです。

パッケージの「安全安心」を守りつつも、
「販売促進」を提案できるようになるために、
私は何をすればいいのか???

「そうだ!
まずは圧倒的な事例を勉強しよう」

2011年7月から毎日書き始めた
パッケージマーケティングブログ。

「毎日、絶対に書こう」と心に決めた。

ブログを
100本、
500本、
1000本、
1800本書くにつれて、
不思議なことが起き始めた。

講演依頼。
執筆依頼。
メディア出演依頼。

でも、それはメインのことじゃなくって
私が一番嬉しいのは
「一緒に商品開発しましょう」と声をかけてくれる人が多くなったこと。

「ネーミング、どうしましょう?」
「価格は何円にしましょうか?」
「どんな売り場で売りましょうか?」

商品開発の段階から声をかけてくれるようになった!
パートナーとして認められたんです。

奴隷じゃなくって、
パートナー。
めっちゃ嬉しいですね。

パッケージ松浦のブランド・アイデンティティ(こう思われたい)も生まれました。
「わくわくドキドキ、期待以上の商品づくりパートナー」

数々のパッケージが生み出され
「パッケージ松浦さんと仕事してよかった」
「採用になったパッケージで売上上がってるんですよ」
なんて言われると、興奮しますねっ(笑)

「パッケージの仕事って好きですか?」
今の私であれば自信を持って答えます。
「いやー、めっちゃ楽しいですよ、大好きです!」

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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