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2020年07月18日

【管理や監視じゃない!幸せな感情で人を事故を防止】~こどもミュージアムプロジェクト~

キキィーーー、ガシャーーン!!
車両事故発生。
あなたの会社で死亡事故が発生した。
その時、経営者はどうするのか??

2020年7月14日(火)
盛心塾<徳島>例会が久々にリアルで行われました。

会場はザ・パシフィックハーバー。
コロナ対策がばっちりと行われた素晴らしい対応!

講師は大阪・高槻の物流会社
宮田運輸の宮田博文社長です!

もう、この宮田さん、生まれた時から無類のトラック好き。

小学校のころから宮田運輸で育ち
音を聞いただけで
「あ、田中さんのトラックが帰ってきた」とか分かったそうです。

早朝1時出発の名古屋行のトラック運転士を
小学生の宮田さんが待ち伏せして
「頼むから乗せて行ってくれ」と頼んで一緒に名古屋に行っちゃう。
もう、とにかくトラックに乗りたかったそうです。
(あとで学校をさぼったことでめちゃめちゃ怒られたそうですが)

そんな宮田少年の夢は
「18歳になったら免許を取って、宮田運輸のトラック運転士になる!」

念願かなって、宮田運輸へ入社。

苦しいこともあったけど

「とにかく一つ返事でどんな仕事でも引き受けてこい。信用信頼を築く!」

という意気込みで、会社を大きくしていく。

そんな時に宮田さんのもとに1本の電話が
「環状線で社員が事故を起こした。相手はスクーターバイクに乗った43歳の男性」

すぐに病院に駆け付けたが、すでに霊安室にいた。

被害者男性の父親に、宮田さんが挨拶をした時の言葉が重くのしかかる。

「わざわざ、ありがとう。どっちが悪いかはわからん。ただ、わしの息子には小学3年生の娘がおる。それだけは分かっといてや」

事故を起こしたドライバーも43歳で、娘が2人いる。

「こんなにも大好きなトラックが、、、人の命を奪うなんて。。。」

宮田さんは深く落ち込んだそうです。
そして

「世界中からトラックがなくなったほうが、人は幸せになるんじゃないか?」

そんなことまで考えていたそうです。

とことんまで沈んだ時に
一人のソウルメイト(盛和塾の学びの友)から言われた言葉で考えが変わったそうです。

「トラックを亡くすよりも、活かすって考え方はどうかい?」

そこから考えたのがこちらです!


こどもミュージアムプロジェクト

子供たちの書いた絵をトラックにラッピングするのです。

ほとんどの場合は自分の息子、娘さんが描いた絵をトラックにラッピングするそうです。

「お父さん、今日もがんばって」
「無事に帰ってきてね」

なんて自分の子供が描いたトラックに乗っている。
・・・この車で事故なんて起こせませんよね!
子供を乗せているような感覚になるそうです。

そして、この絵の温かさは
どんな人の心にも届くそうです。

トラックを見て、手を合わせる人がいたりします。
「写真撮っていいですか?」と聞かれたりもする。
危険な車に煽られることもない。
無理に割り込みされたりもなくなったそうです。

「トラックは危ない、怖い」というイメージもありますが。
こどもミュージアムプロジェクトのおかげで
「トラックが人の気持ちをやさしくする、穏やかにする」ようになりました。

これにより、交通事故が激減!
ラッピング車だけで言うと、事故0なんだそうです。

管理や監視で事故を防止するのではなく、
幸せな感情で事故を防止する。

「トラックで人の心を温かくする」

この思いに共感して、同業者にも
こどもミュージアムプロジェクトを推進!

現在は200社を超え、650台を超えるラッピングトラックが
毎日、人の心を温かくしているそうです。

なんと素晴らしい取り組みでしょう。
自社を飛び超えて、幸せな日本をつくっているんですね。

こどもミュージアムプロジェクトの活動を通して
社会に貢献できたなと感じながらも、
宮田さんには心残りがありました。

そう。
あの事故の被害者のことです。

そんな時、
亡くなられた男性の奥様のお母さまから手紙が来ました。

「NHKで貴社の活動を知りました。
そのきかっけが息子の事故死であったことも知りました。
その孫が中学1年になりました。
話の中に息子のことも、たびたび登場し
変わらぬ日々を送ってます。
貴社の素晴らしい活動を知り、
私の気持ちに区切りがついた思いです。
あのドライバーの方にも娘がいると聞いています。
ぜひ、幸せに暮らしてほしいです」

本当に感動的な宮田博文さんのお話でした。
ありがとうございます。

PS

引き続き、ザ・パシフィックハーバーで懇親会が開催されました。
これまた、しっかりとコロナ対策!

質疑応答も飛び交い
宮田さんもしっかりとお答えくださいました。

本当に最後まで、宮田さん、ありがとうございます。

それにしても、久々のザ・パシフィックハーバー!
おいしかったなー。
やっぱり、リアル、いいなー♪

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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