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2017年11月9日

<小樽酒商たかの高野洋一さん(ヨタ)の「好きなコトを仕事に」エクスマin東京 ゲスト講演>

2017年11月7日(水)
エクスマセミナーin東京 「好きなコトを仕事に」おたる酒商たかのの高野洋一さん(ヨタ)がゲスト講演!
ヨタとはエバンジェリストコースで半年間一緒に勉強させてもらった仲なんです。
深夜に二人でラーメンを食べに行ったりする親友。
もう、一言一句聞き逃すまいと聞いておりました!


ヨタは小樽のディスカウント中心のお酒屋さんに生まれます。
小さい時から「お前が3代目」と言われて育った。
でも、それにはすっごい違和感があったそうです。
「なんで俺の人生を勝手にお前らが決めるんだ?!」
そうやって育ったために、両親も嫌い、お酒も嫌い、果ては地元小樽も嫌いになっていったそう。

さから逃げるように社会人の最初は建設会社に就職。
そこでは海外勤務で仕事もめちゃめちゃ順風満帆!
部下は100人を超え、運転手やお手伝いさんも付く。
連休は超高級ホテルのジュニアスイートで滞在してランチするような大富豪な生活をしてたようです。

ところが2008年の30歳の時に帰国!
なぜ、こんな待遇を捨てたのか?
帰国した理由は表向き「いつも苦労している母を助けたい」という思いだったそうです。
でも本音は「大企業でできるんだから、小樽でもこれくらいできるだろう」という不順な理由だったと振り返ります。
うーん、この当たりが曝け出していてすごい。
まあ、大企業を率いていたので、中小零細は簡単、「俺がこの会社を救ってやるよ」と自信満々で戻ってきたそうです

ところが、戻ってきて壁にぶち当たります。
安売り地獄、赤字経営、お酒業界の衰退、薄利多売の常識化、閉店ラッシュ、社員さんの離脱、店舗設備の老朽化などなど数え上げたらキリがない!

だから帰国して一生懸命に取り組みました。大企業でやってきたことを!
会社を全否定、会社のここが悪い、父のやり方が悪い、評価システムを入れないと、PDCAサイクルを回そう、SWOT分析の導入、マネジメントで人を変えよう。

その結果どうなったかというと。
人間関係の悪化、他人否定、自己否定、社員さんがやめる、毎日が苦痛、毎日が後悔、父との関係の悪化という最悪の事態。

うーん、気持ちが分かりまくります。
だって、ヨタは一生懸命なんです。
行動もしてるのに、全てが空回り、・・・いや、悪い方に回っていく。
ますます自己否定に陥っていく。
辛かっただろうなー。

当時のヨタは、寝るのが怖い、次の日になるのが嫌だったそうです。
それでも、安売りしか分からなかった。毎週「ありがとう特売」という安売り。
そもそもお酒でないものも売りまくってました。とうふ、たまご、そば、食パン、マヨネーズ、ルーベラの安売り。
(ルーベラってなんだろう????」
店舗名は「ヤッスー」・・・安売りだからかな。

苦しい、切ない、人生が嫌になっちゃう、でも抜け出し方が分からない、安売りしかない。
毎日、辛い生活を送っていた時に転機が訪れた。 

「洋一さん、いつも辛そうだね。これ読んでみな」と言ってくれたのは、おたる政寿司の中村圭助さん。
その本がエクスマの本で、「こんな世界があるんだ」とエクスマ塾に参加。
そこで驚愕の体験をする。
「みんなが楽しそうに仕事をしている。これはなんなんだ?!」

だって、自分の仕事が嫌いで、小樽が嫌いで、嫌いやだけど、一生懸命行動して、でもまったくうまくいかない。
そんな時に出会ったエクスマだから、もう理解不能?!
その塾でのスコット(藤村師匠)のアドバイスは「好きなコトやったら?」

「そうか、好きなことをすればいいんだ」と、「じゃあ、お酒屋さんだから、お酒を好きになろう」とチャレンジ!
でも、、、
でも、、、
でも、、、、そこで致命的なことが発覚!
「俺、お酒が絶望的にダメじゃん」

そう、三代目のヨタは、お酒が一滴も飲めない。
なんて絶望的!
医者に診断してもらったけど「キミはお酒の訓練しても飲めるようにはならないよ」というお墨付きだったらしい。
お酒屋なのに、お酒が飲めないなんて、有り得ないーーー!
もう、これは無理じゃん!仕事やめなきゃ

普通ならこんな風になるんだろうけど、ヨタは違った。
「じゃあ、他にボクの好きなことってなんだろう?」と真剣に考え始めた。
ここがえらい!
普通は諦める!

好きなコトは、野菜、音楽、プロレス、アウトドアなどなど。
もう、とにかく無理やりお酒と組み合わせて行ったそうです。

野菜×日本酒
プロレス×日本酒
音楽×日本酒
アウトドア×日本酒


例えば、「プロレス好きの人、集まれーーー」って「プロレスを語る日本酒の会」などを開催する。
するとびっくり!
「プロレス好きなんだけど、それを人に語りたいけど、普段は、普通の仲間じゃ語れない、けど語りたい」
そんな人が、めちゃめちゃ集まってきたそうです。
そして、集まった人は「ムタが」「猪木が」と熱く熱く、楽しく、嬉しそうに、語り倒すそうです。
このイベントを開催してヨタは「めっちゃお客さんが喜んでんじゃん」とめっちゃ嬉しかったそうです。

今ではこんなイベントを「野菜イベント」「アウトドアイベント」「音楽イベント」など趣向を変えて、年間100回行っているそうです。
普通はここまでやると、スタッフがイベント疲れするんですが、酒商たかのでは誰も疲れない。
むしろ面白がってやってる。
お客さんも喜んで、スタッフも喜ぶ。理想的な状態!

それが証拠に面白いことが!
この7年で、酒商たかのイベントで出会ったカップルが10組結婚したそうです。
時には結婚式に出席して、スピーチを求められることもあるとか!

そして、現在の若手社員は全員「元お客さん」だそうです。
イベントで酒商たかののことを知って、「楽しそうな会社だ」と知って入ってくれたそうです。
そうか、お客さんなら会社のことを知って入ってきてくれるので、「こんなはずじゃなかった」なんてことはないですよね!

ヨタは変わってきました。
精神的には「自分中心」から「みんなで楽しむ」
仕事は「つまらない、つらい」から「もっと楽しみたい」
「お酒が弱いのは最大の弱点」から「お酒が弱いのは個性だ」
会社的には「俺がやってやる、帰ってきてやった」から「社員さんと一緒に楽しむ」
気持ち的には「帰ってきて後悔、なんで俺だけ」から「仕事って楽しい」


お酒を売っているけど、お酒を売っているわけじゃない。
お酒を通した「楽しい空間」を売っているんだとヨタは気づいたそうです。
なんて素晴らしい。

そうしているうちに、父親との関係も変わってきたそうです。
憎むべき存在ではなく、会話が増え、とってもいい関係に。

酒商たかのは最近、新店舗開店しました。
今まではディスカウントショップがあったのですが、この新店舗開店で、全ての店舗が日本酒専門店になったそうです。
お客様と楽しむ店舗になったそうです。
そう、昨日、ディスカウントからの脱却!


ヨタは「好きなことを仕事に取り込む方法」を3つ語ってくれました。
1)好きなことと仕事を無理やり組み合わせる
2)とりあえずやってみる
3)楽しがる

さらっと言うけど、とっても素敵なことで、最初は大変なこと。
これをやり遂げたヨタはすごい!
好きなことを仕事に取り入れることで、お客さんも、スタッフも、自分も、家族も、
特に嫌っていた父親とも仲良くなってる!

ちなみに、やっぱり最初にイベントを計画したときはめちゃめちゃ不安だったそうです。
「人が集まらなかったどうしよう」
実際には最初のイベントも人が集まったんですけどね。

でも、ここに感動エピソードが。
実は、実は、ヨタの父親が暗躍してくれたそうです。
「息子がこう言ったイベントをやるんだ、がんばってる。俺は応援してやりたいんだ。どうにか参加してくれ」って、お客さんに声をかけてくれた。
だから、最初のイベントから成功した!・・・・ことを、ヨタは後から知ったそうです。


かっ、かっ、感激!
ヨタのオヤジさん、優しすぎるっ!温かすぎるっ!
でも、ボクは思うんです。
オヤジさんを動かしたのは、やっぱりヨタが行動したからだって。
だから、お客さんも参加してくれて、スタッフも変わっていった。

感激だーーーー!
ヨタ、なんて真摯に生きているんだ!!!
パケマツもそんな会社になれるように頑張るね!
勇気をありがとう!


最後はエクスマエバンジェリストコース同期のメンバーと藤村師匠と一緒に恒例の記念撮影!
あれ?
ボクの顔が奇跡的に隠れてるーーー!
これも恒例(笑)

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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