【自然を愛し、櫛渕町を愛し、椎茸にかける比類なき情熱集団】~サンマッシュ櫛渕協同組合「足付き雲竜しいたけ」パッケージ~
今日のブログはインタビュー記事!
サンマッシュ櫛渕協同組合の浜田光且社長に「足付き雲竜しいたけ」袋のパッケージ開発についてお伺いしてきました!
コピーライティングは太田匡訓さんです。
ありがとうございます。
それでは、記事をどうぞ!
【自然を愛し、櫛渕町を愛し、椎茸にかける比類なき情熱集団】
~サンマッシュ櫛渕協同組合「足付き雲竜しいたけ」パッケージ~
小松島市中心部から車で20分。三方を丘陵に囲まれた、山あいの小さな集落がある。小松島市櫛渕町。清らかな水と豊かな自然の中で椎茸づくりに情熱を注ぐ集団がある。茸師(なばし)たちはどのような思いで我が子のような椎茸を生産し、販売したいと願っているのか。代表理事の浜田光且様(以下、敬称略)にお話を伺ってきました。(取材日:2018年8月22日)
- 松浦
- 今回は雲竜柄のパッケージということで新たに開発させていただきました。
ちなみにもう販売はしているのですか?
- 浜田
- いや、実は椎茸の量が今年の夏は少なかったのでまだなんですよ。
9月くらいから徐々に需要が高まってくると思うので、その時に少量ずつ。
秋口にかけて売れると分かったら一気にいこうと思っています!
- 松浦
- そうなんですね。
ちなみに今回このパッケージを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
- 浜田
- いま、うちで展開しているのが100gのパックと200gの袋なんですね。
パックの場合、見た目をよくするために椎茸の足を切らないといけないんです。
- 松浦
- あー、よく見かけるやつですね。
- 浜田
- ただ、足を切ってしまうと、切った部分が黒くなるんですよ。
当然といえば当然なんですが、それがすごく嫌で。
消費者の方から見ても「これって古いんじゃない?」って思われるし。
- 松浦
- それが最初のきっかけだったんですね。
- 浜田
- そう。どうにか足を切らずに棚持ちをよくできないかと思いました。
実際に袋入りで足を切っていないものもあるんですが、これはこれで見栄えが悪い。
安っぽく見えるでしょ?
- 松浦
- 足が付いているので鮮度は長持ちするけれど、足があっちこっち向いてるし、
なによりもこれはこれで見た目が良くないですよね。
- 浜田
- どうにか高級感のある感じに見せたかったんですよ。
- 松浦
- それで、実際に会議に参加させてもらって無理に議題を挙げてもらったんですよね(笑)
マット調の曇りガラスみたいな素材が良いとか、いろいろ。
- でも不思議なことに野菜とか農産物って透明で中身が見える包装が多いですよね。
かつてお茶のパッケージでマット調でやったなーと思い出したので提案してみました。
でも材質的に水滴がついて水浸しになるので、雲竜柄の印刷に変えたんですよね。
個人的に見た目はどうですか?
- 浜田
- 中身がまったく見えないわけじゃないので良いかなと。
別にごまかしてる訳じゃないんだけどね(笑)
今は極端に「悪いもの」なんて少ないから、多少見えなくてもね。
- 松浦
- 雲竜柄の印刷にしても、マット調の素材にしても、
透かしてみたら高級に見えるという心理が働くのが目的なんですよね。
- 浜田
- そうそう。今までの袋に入れたら安っぽく見えるからね。
逆にその辺でどのように消費者の方に見せられるか楽しみです。
- 松浦
- ちなみに弊社に声をかけてくれた理由ってなんですか?
- 浜田
- まぁやっぱり昔からの付き合いやしね。
それに日本で一人しかいない「パッケージなんとか・・・」やからね(笑)
- 松浦
- 「パッケージマーケッター」ですね(笑)
世界で一人です(笑)
- 浜田
- やっぱり身近な人にお願いしたいって思うよね。
毎回飲み会とかにも付き合ってくれるしね(笑)
- 松浦
- 好きやからね(笑)
ちなみにそんな弊社が他のパッケージ屋と違う点ってどんなところですか?
- 浜田
- いやー、他のパッケージ屋と付き合ったことがないから分からんのよね。
すぐにこういうのを提案してくれたり作ってくれるのかさえ知らんしね。
だいたい包装資材なら松浦さんとこ、電気屋ならどこそこ・・・みたいな感じやね。
- 松浦
- それを言っていただけて光栄です。
最後に、これから弊社に求めるものって何ですか?
- 浜田
- やっぱり「売れるパッケージ」やね(笑)
パッケージで買うということはそういうこと。
あとは・・・なんだろう。「エコ」かなぁ。
- 松浦
- エコというと?
- 浜田
- プラスチック製のストローが無くなっている現状はニュースでもやってますよね。
要するに「包む」という以外の方法も考えていかなければならないと思うんです。
「減らす」とか「無くす」とか、そういうこと。
- 松浦
- そのうえで、今よりもよりよくなれば良いですもんね。
- 浜田
- 「出来るもの」と「出来ないもの」はあるでしょうし、
出来るとしてもなかなか実用化はされていませんが・・・。
自然に配慮したパッケージとか、自然に優しいパッケージとか。
- 松浦
- 土にかえるパッケージとか!
- 浜田
- 例でいうと、コープの宅配なんかは通い箱を使って配達しているので、
その時点で発泡スチロールが不必要になりましたよね。
そういう仕組みが出来ているんだと思うんです。
- 松浦
- なるほど。仕組みづくりですね!
- 浜田
- もっともっと新しい仕組みを考えて、つくっていかないといけないなーと思います。
- 松浦
- 農産物に触れる方ならではの発想ですね!
本日はどうもありがとうございました。
サンマッシュ櫛渕協同組合 「足付き椎茸」
- 住所
- 徳島県小松島市櫛渕町字山口37-7
- TEL
- 0885-35-7150
- FAX
- 0885-35-7151
- URL
- https://sunmush-kushibuchi.jp/
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2018年11月8日(水)
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。