【株式会社ハレルヤ 「ハレたんステッカー」など新パッケージ開発インタビュー】
金長まんじゅうだけじゃない!「ハレルヤスイーツキッチン」と「ハレたん」のブランド戦略。
創業81年を迎える老舗ブランドの銘菓・金長まんじゅうでお馴染みの株式会社ハレルヤ。いま伝えたいことは「金長まんじゅうだけじゃない!」ということ。故きを温(たず)ね新しきを知る。多くの人に愛されてきた老舗の歴史とともに歩むは「ハレルヤスイーツキッチン」とマスコットキャラクター「ハレたん」を、どのようにしてブランドの価値を高めていくか。企画開発部の中矢謙太郎様(以下、敬称略)にお話を伺ってきました。(取材日:2018年10月30日)
- 松浦
- 今回は立て続けにタルトを入れる紙袋と4個入りのケースをさせていただきました。
弊社に依頼しようと思ったきっかけは何でしたか?
- 中矢
- 今まで使用してきたタルトを入れる箱があったんですが、
中で動いたり、クレームもあったりで、ちょっと利便性に欠けるんですよね。
形も横長で使いにくさもあったりで。
それに、1個や2個用の袋がなかったので、せっかく作るのであれば、
使い勝手の良い包材と、ロゴやデザインが統一されたものを考えたいと思いました。
- 松浦
- 以前使われていた箱ですが、箱自体はとてもキレイなんですがね。どうも利便性が。
1個や2個しか購入されないお客様に、こんな横長な箱で提供してもね。
- 中矢
- イオンモールの特性ですね。
1個や2個を購入されてその場で食べる。あるいは食べながら歩いたり。
- 松浦
- やっぱり少量購入が多いんですね。
今まではその場合既製品の紙袋を使われていたとのことですが、
それじゃあ味気ないですよね。せっかくお客様が持ち歩いているのに。
- 中矢
- それになるべく簡易的な方が利便性がいいと思います。
その方がお客様にも喜んでいただけます。
- 松浦
- 今回の新しいものでは「ハレルヤ」というのも伝えられますしね。
LINE@やFacebookなどに誘導する仕掛けもあります。
今のところ反応はどうですか?
- 中矢
- やはり前と違って、スイーツキッチンのロゴが入っているので、
とても良い印象を持っていただいています。
ロゴを推した今までのハレルヤになかったデザインですね。
- ▲天面には「ハレルヤスイーツキッチン」のロゴ
- ▲裏面にはLINE@やFacebookへの誘導
- 松浦
- 以前の横長タイプと違って、今回は4個入り。
3個購入の際も仕切りの輪っかを付けて。
箱の評判はいかがですか?
- 中矢
- 見た目も非常にシックというか、高級感もありますし。
何よりもお客様が持ち帰りやすいというのが一番ですね。
そういう点では求めていたものが叶っている感じです。
- 本当に作ってよかったです!
お客様に喜んでいただいているだけでなく、スタッフにとっても作業がしやすい。
お客様にもスタッフにも好評です。
- 松浦
- ありがとうございます。
ブランド価値も伝えて、なおかつ店頭に置いても映えますね。あと、今回はハロウィンのステッカーも作らせていただきました。
- 中矢
- そうですね。
当初発注した3,000枚が既に手元にないくらい好評です。
イオンモールのイベントで数百枚以上配っているもので。
- 松浦
- 人気だったんですね!
イベントでは子供たちが欲しいと?
- 中矢
- いや、実は小さい子だけじゃなく、20代の若い女性などにも人気ですね。
「かわいい!」って言ってくれています。
- ▲ハレルヤ・マスコットキャラクター「ハレたん」
- 松浦
- 徐々にハレたんの認知度も上がってきていますね!
- 中矢
- おかげ様です。イオンモールがオープンした昨年の春と違って、
今では「ハレたん」と名前で呼んでくれる子供たちが増えました。
- 松浦
- じゃあ次はクリスマスバージョンですね(笑)
- 中矢
- はい!そうですね。
年間を通してシリーズ化して、ハレたんを告知していきたいと思っています。
- ▲11月にはクリスマスバージョンも登場
- 松浦
- ちなみに今回のステッカーは、頼まれてもいないのにうちの桑原がデザインしました。
「言うこと聞かないデザイナー」ですからね(笑)
- 中矢
- いや、でも嬉しかったです!
ちょうど社内で提案したいと思っていたところだったので、タイミングが良かったです!
- 松浦
- ちなみに、今回パッケージ松浦と仕事のやり取りなどを通じて、
面白かったことや、印象に残っていることなどは何かありますか?
- 中矢
- お取引きをする会社って、あくまでもイメージなのですが固い印象なんですね。
こんな依頼をしました、依頼したものが出来ました、はい終わりみたいな。でも、その点ではパケマツさんは親身になっていろいろ考えてくださったことが印象的です。
サンプルなども出していただきましたし、細かい修正の対応や、その都度にご提案いただいたり。
- 市場分析やマーケットの調査などもしていただいたことも印象的です。
それを踏まえたうえで「これなら売れる!」「これなら評判が良い!」と、
こちらも自信を持って進めることが出来ました。
- 松浦
- 良い印象を持っていただき、ありがとうございます。
- 中矢
- 今までのハレルヤは資材と店舗とがマッチしないというか、あまり統一性が無かったんですね。
今回のことがひとつのディスプレイとして活用でき、それをお客様に訴求することが出来ました。
パッケージひとつとっても、今までにないパッケージが出来て良かったです。
- 松浦
- 今後、手提げのレジ袋も予定しています。
より一層ブランドの訴求力が高まりますね。最後に、今後パッケージ松浦に求めるものは何かありますか?
- 中矢
- 私はハレルヤで働いて9年目になるんですけど、今やこれが当たり前となっているんですね。
なので逆に業界の非常識を教えてほしいと思っています。
今まで当たり前のように使っていた「形」であったり「色」であったりが、
もしかするともっと良い「形」や「色」があるんじゃないだろうか?そういう非常識な部分を教えてほしいです!
僕、そういうの大好きなんです(笑)
- 松浦
- お任せください!
得意分野ですから、頑張ります!本日はどうもありがとうございました。
株式会社ハレルヤ 「ハレたんステッカー」他
- 住所
- 徳島県板野郡松茂町広島字北川向四ノ越30
- TEL
- 088-699-7611
- FAX
- 088-699-8144
- URL
- http://www.hallelujah.co.jp/
以上です。
今日のブログの文章作成は太田匡訓さんです!
ありがとうございます。
カテゴリー | パッケージマーケティング , お客様ご紹介
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。