【パッケージ心理学】これを言ってちゃ伝わらない!食品4大ダメダメアピール
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パッケージって面白い weeklyノート 2025-44
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「良いものを作っているのに、なぜ売れない?」
と悩まれている方が多いです。その理由は、ひょっとしたら――
今日ご紹介する
『食品4大ダメダメアピールポイント』
をやっているからかもしれません。
その4つとは?
- 1)素材にこだわってます
- 2)製法にこだわってます
- 3)安全安心です
- 4)とにかく美味しいんです
「ええっ?なんで?」
「それって、重要じゃないか?」
と感じた方も多いかと思います。
では、解説させていただきますね。

① 素材にこだわってます
「国産素材を使用しています」
「厳選された小麦を使用しています」
……なんて言葉を聞いて、
あなたは心が動きましたか?
「ふーん、そうなんだ」
くらいではなかったですか?
あなたのそのリアクション!
それがそのまま、消費者のリアクションです。
それだけ「メーカーが素材にこだわっている」ってことは、
今では消費者にとって“当たり前”なんです。
② 製法にこだわってます
「昔ながらの製法で」
「手間ひまかけて」
これも同じく、言葉だけでは何も伝わりません。
職人なら技術に!
食品なら製法に!
こだわるのは当然のこと。
しかし――
あなたのその“こだわり”は、お客様には関係ないんです。
「製法にこだわっている」のも、
“当たり前のこと”なんですね。
③ 安全安心です
それを言う前に、
ちょっと逆を考えてみてください。
「不安全・不安心な食べ物です」
……これ、アウトですよね(笑)
消費者にとって「安全安心」は、
当たり前どころか 最低基準・前提条件・標準装備 です。
だから「安全安心です」と言っても、
心は動きません。
④ とにかく美味しいんです
「美味しい」と言うのは、
作り手の感想であり、メーカーの主観です。
「とにかく美味しいんです。ぜひ食べてください!」
――この言葉の裏には、
「とにかく食べてもらえなくて困ってます」
という“悲鳴”が隠れています。
そもそも、食べ物で「美味しい」のは当たり前。
まずいものなんて商品化しませんよね。
「美味しい」もまた、標準装備なんです。
まとめ:伝えるのは「こだわり」ではなく「価値」
この4つの言葉は、どれも悪いわけではありません。
ただ――消費者には伝わりにくい のです。
なぜなら、どれも
“自分の努力”を語っているだけで、
“お客様のメリット”を語っていないから。
「伝える」ではなく「伝わる」デザイン。あなたの商品は、
「こだわり」ではなく「価値」で語られていますか?
パッケージで“価値”を伝えられていますか?
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。








