【パッケージリニューアルはしたほうがいいのか?しないほうがいいのか?】
【パッケージリニューアルはしたほうがいいのか?しないほうがいいのか?】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨日は「ブランド化されていて、売れている商品のパッケージリニューアルの注意点」をお話しました。
(昨日の記事 https://www.p-matsuura.co.jp/?p=10931 )
じゃあ、「売れていたら、パッケージリニューアルしないほうがいいの?」
ということになりそうなのですが、そんなことはありません。
ご存知ですか?
ブルガリアヨーグルトって、1971年発売以降、23回のデザインリニューアルをしています。
ほとんどの人は気づきません。
だって、近年の変化はごく僅かですから、気づく方が異常です。
23回目の変化も気づかないでしょうね。
良く見ると、蓋の側面まで青いパッケージになっています。
「なんでそんなにパッケージをリニューアルするの?」
そう思った方も多いでしょう。
これはちゃんとした理由があります。
それは「既存客を維持しつつ、新しい顧客を獲得するため」です。
極端な例を挙げると、
ブルガリアヨーグルトが急に真っ赤なパッケージになったらどうでしょう?
従来のヘビーユーザーが「あれ?ブルガリアヨーグルトなくなったな」となってしまいます。
でも、変えていかないと、新しいユーザーはいつまでも取り込めないのです。
「どうせいつものブルガリアでしょ」
そのように、ずっと思われていては買ってもらえません。
だから、小さいリニューアルが大事なんですね。
「変化」ということがとっても大切だなと思うパッケージマーケティング事例です。
私はこのブルガリアの取り組みを尊敬しております。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。