【業界の常識って、一般人の常識じゃないの?非常識ネーミングとパッケージで復活を果たした渡辺酒造店の「ひや番長」】
【業界の常識って、一般人の常識じゃないの?非常識ネーミングとパッケージで復活を果たした渡辺酒造店の「ひや番長」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
業界の常識ってありますよね?
日本酒業界でいうと、例えば自社の一番の商品には
渡辺酒造だったら「渡辺」とか付けるのが常識。
あるいは格式の高そうな「菊水」「獺祭」などのネーミングを付けるのが常識だそうです。
ところが全く違う切り口からネーミングとパッケージを作った会社があります。
それがこちら!
渡辺酒造店 ひや番長
いやー。
可笑しいですよね!
「ひや番長」ってなんか格式低そうですね(笑)
でも楽しそうです!
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パッケージ上部に「暴れん坊になれる酒」!
[caption id="attachment_9633" align="alignnone" width="240"] DSC00571[/caption]
側面に「三杯飲めばあなたも大暴れ」!
思わず、笑っちゃいますね。
ハイボールやワインの台頭、そして日本酒離れによって
年々、市場が下がっていく日本酒業界で
渡辺酒造店はこの「ひや番長」を新商品として出してからV字復活したそうです!
あ、ちなみに、モンド・セレクションをとっているようないいお酒なんですよ!
でも、「モンド・セレクション」っていきなり伝えても売れないですよね。
興味を持ってもらう、そして抑えとしてモンド・セレクションがあるのがいいですね。
[caption id="attachment_9636" align="alignnone" width="360"] 2009/06/03 14:37[/caption]
ちなみに、この「ひや番長」は販売当初、同業者から総バッシングだったそうです。
「日本酒に対する冒涜や!」
「日本酒の権威が落ちる!」
でもお客さんのアンケートにはこんなことが書いてあったそうです。
「ネーミングに惹かれて初めて日本酒を買いました。日本酒って美味しいんですね」
いやー。
業界の常識って、一般の非常識ですよね。
この「ひや番長」は業界では非常識のようですが、
結果として、日本酒業界を広げている素晴らしい商品だそうです。
本日のパッケージマーケティングネタは、
「キャップ」こと、ガイアの松野恵介さんに教えて頂きました!
ありがとうございます。
ガイアHP
http://www.gaea318.com/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」で提唱したパッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行って、多数の成果をあげている。その他、執筆活動、講演活動、社内ブランディングなども行う。ブランド・マネージャー認定協会1級&2級&スタンダードトレーナーの資格を持つ。