観光客が思わず買ってしまう!石鎚山サービスエリアのカールパッケージ設計の秘密
2026年5月15日(金)
石鎚山サービスエリアに立ち寄ったとき、
思わず足が止まる
“恐るべきパッケージ”を発見しました。
それが、あのカール。
しかも、10個入りの段ボールそのまま。

普通なら、段ボールは物流資材。
商品としては“隠すもの”です。
しかし、ここでは違う。
段ボールをそのまま
“お土産商品”として
成立させているのです。
よく見ると、
いくつかの工夫があります。
まず、熨斗(のし)風の掛け紙。
これによって、「お土産」としての体裁が整う。

さらに、簡易的な手提げ。
分解して、調べてみました。
これは、完全に手作業!

平たいロープを切って、
シールで貼り付け、
持ち手として成立させている。

持ち手は取れないように、
ボンドかホットメルトらしきもので
補強されていました。

この持ち手があることで、
「気軽に持って帰れる商品」になる。
つまり、最低限の加工で、
“物流資材”を“販売商品”へと昇華させているのです。

しかし、このパッケージの本質はそこではありません。
一番すごいのは、
ターゲットとその行動を
完全に捉えていること。
石鎚山サービスエリアに来る人は、
ほぼ全員が車移動。
つまり、「荷物がかさばる」は
デメリットにならない。
車のトランクに入れておけばいいのだから。
むしろ、
「まとめて一気にお土産を買いたい」
というニーズの方が強い。
そこに対して、
“10個入り段ボールそのまま”という提案。
しかもカールは軽い。
持ち運びの負担も少ない。
さらに、エビデンスもあります。
現在、カールは
愛媛松山工場でのみ生産されている。
つまり、
「ここで買う理由」が
しっかり存在しているのです。
・車移動だから大きくてもOK
・まとめ買いしたいニーズ
・軽くて持ちやすい商品特性
・愛媛でしか作っていないというストーリー
これらすべてが、見事につながっている。
結果として、
カールは単なるお菓子ではなく、
“愛媛のお土産”として成立しているのです。

ボクはおもわず
買って帰ってしまいましたよ(笑)

パッケージを変えることで、
商品はいくらでも生まれ変わる!
そう改めて感じさせてくれる、
面白い事例でした。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。







