【業界の常識を疑う】~3倍の価格で売れるインスタントみそ汁パッケージ~
どーーーして、
価格競争になるんでしょうね。
それは「常識」の中だけで
勝負しているからではないでしょうか?
湖池屋さん
プライドポテト 芋まるごと
これが今、大ヒットしています。
「ポテトチップス」の常識として
「塩を使って味付け」がありました。
ところが
この商品は「食塩不使用」
ポテチ業界の非常識に
チャレンジしてます。
芋本来の味を味わいたい顧客や
食塩をあまりとりたくない人に
ヒットしているそうです。
こんな風に
「業界の常識を疑う」
ってこと、大切ですよね!
お土産物業界でも
「業界の常識を疑う」って大切です。
お土産物の常識ってどんなもんでしょう?
・最低でも500~1000円くらい
・買って帰ったら、手渡し
・旅の思い出もその場で話す
こんな感じでしょうか?
この常識を
パッケージで覆すことはできるのか?
愛媛県の
ギノーみそさんで
インスタントみそ汁の
お土産物パッケージを
手掛けたことがあります。
そのパッケージがこちら!
![](https://www.p-matsuura.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/iyonomiso023-640x640-1.jpg)
ギノーみそさんのインスタントみそ汁2食入りケース
お土産物屋さんに来るお客様は
「インスタントみそ汁」は買いません。
「愛媛県に来た」
「道後温泉に入った」
という思い出を買いに来ます。
だから、道後温泉のデザインにしました。
でも、これじゃちょっと弱いですよね。
実はパッケージ裏面が変わってます。
あ!そうか!
ハガキになってるんだ!
そうなんです。
実は140円切手を貼れば
郵便で送れるパッケージなのです。
結構、定形外郵便として
いろいろなものが郵便で送れます。
それを利用したパッケージなんです。
ちなみに、
松山城バージョンや
しまなみ海道バージョンもあります。
ちなみに、
このインスタントみそ汁。
普通にスーパーでは
1食当たり約50円で売っています。
2食入りなので
普通に売ったらだいたい100円です。
この商品、
お土産物屋さんでは
何円で販売されていたでしょう?
①100円
②180円
③270円
答えは
③270円です!
ギノーみそさんとしたら
実は決死の想いだったんです。
「えぇ、3倍の値段で売るの?」
「高すぎて怒られないか?」
でも、お土産物屋さんに
入って来た観光客の反応は
意外なものだったんです。
「あら!安いお土産物がある!」
そうなんです。
観光客はお土産物は
最低でも500円以上すると思ってます。
だから普段の約3倍!
270円で売っても
「安い」って感じてくれるんですよね!
こちらの動画の
6分10秒くらいから
もうちょっと詳しく解説していますので、
よかったら合わせてご覧くださいませ。
お土産物業界の常識を覆しました。
・最低でも500~1000円くらい
→ 270円
・買って帰ったら、手渡し
→ 現地から郵送
・旅の思い出もその場で話す
→ パッケージに書いておける
いかがでしょうか?
あなたの身の回りの
「業界の常識を疑う」
ということを考えてみては?
このブログが
あなたのヒントになれば光栄です!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。