【「安売りするな!価値を売れ!」に掲載されていたエクスマ的パッケージリニューアル事例】
本日が5ヶ月に及ぶ産創館エクスマSNS活用塾の最終講!
今から大阪に向かいます。
あ、おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
研修期間ってやっているうちは無我夢中なんですが、
修了の時はなんだか「寂しい爽快感」があるんです。
・・・って、私だけですかね?
そんなエクスマを勉強し始めたかなり初期のころ読んだ本!
「安売りするな!価値を売れ!」藤村正宏著
この本に載っていた「元祖羽田空港ひとくちおこわ」のパッケージの話は強烈で今でも強く覚えてます。
徹底した絞込みで大ヒット!
紹介させていただきますね!
以前は「松阪牛ひとくちおこわ」っていうネーミングだったみたいです。
でも、あんまり売れてなかった。
そこでターゲットを絞り込みました。
「40歳の女性管理職。出張が多く、よく一人で羽田空港を利用する」
この女性管理職が喜ぶことを徹底して考えたそうです。
まず、ネーミング!
羽田空港に来ているんだったら、「羽田空港ひとくちおこわ」の方が嬉しいですよね!
あ、ちなみに、もともと羽田空港でしか売ってなかったそうです。
さらに、パッケージ側面!
「飛行機に乗る前に搭乗ゲートの近くのベンチでカンタンに食べれるおこわです。」
と書いてます。
食べるシーンも想像しやすいですね!
その反対のパッケージ側面!
「意外と知らない羽田空港の豆知識はこちら→QRコード」
と書いてます。
思わぬ遅延が出たとき、手持ち無沙汰なときにはいい暇つぶしになりますね!
さらにさらに、パッケージをパカッと開くと内側に、、、
「おこわと炊き込みご飯の違い」
と、コラムのようなものが出てきました!
これも暇つぶしにいいですね!
ちなみに、パッケージの内側への印刷(裏面印刷)は普通はコストが高くなるので
メーカーは嫌がります。
でも、そうじゃない。
40歳の女性管理職を喜ばせようとしているから、パッケージが変わるんですね。
こちらの羽田空港ひとくちおこわは、
パッケージリニューアルで年間50万個以上売れているそうな。
すごいです!
エクスマの考え方でパッケージ開発したらすごいですね!
この事例が載っている本はこちらですよ!
お持ちでない方はぜひ!
オススメします!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。