【顧客の心をパッケージで掴む4つの方法】~さとの雪さんのパッケージに学ぶ~
<美味しさ以外の価値を見つける>
先日、徳島新聞で大々的に取り上げられていた「さとの雪」さん。
他社と違う価値を生み出す記事も書いたのですが、
他にも素晴らしいところがあるので、紹介させて頂きます。
<顧客の心をパッケージでつかむ4つの方法>
1)パッケージの見た目で心を掴め
2)パッケージの機能性で心を掴め
3)パッケージのネーミングで心を掴め
4)パッケージの保存性で心を掴め
・・・ということで順番に解説します。
1)パッケージの見た目で心を掴め
さとの雪さんの「美味しいとうふ」シリーズ!
見た目が違う!
和紙風にしているんです。
こんな豆腐は他にないですよね。
めちゃ、高級感を感じます。
2)パッケージの機能性で心を掴め
さとの雪さんがいち早く取り組んで来たのが
「パッケージの小分け化」です。
2パックにしたり。
4パックにしたり。
今ではやってるところも多いですが、取り組みが早かったですね。
3)パッケージのネーミングで心を掴め
例えば、健康面を伝えたいとき、どんなネーミングにします?
「食後の血糖値や中性脂肪が気になる方の絹とうふ」
・・・って分かりやすい!
確かに伝わる!
ネーミングは長くていいんです。
伝わりやすいから!
ちなみに「治る」とは書いてはいけません。
あくまで「気になる方の」豆腐なんです♪
4)パッケージの保存性で心を掴め
「四季豆腐」
この商品って、180日間も長期保存できるんです。
パッケージが光や酸素を通さない特殊紙容器!
それと、さとの雪さん独自の殺菌法によって成り立っているんですね。
<パッケージで美味しさ以外の価値を伝える>
それぞれ、豆腐本来の「美味しい」以外の価値をしっかりとパッケージでつたえてます。
美味しい豆腐→高級感
小分けパック→お手軽
血糖値豆腐→健康
四季豆腐→長期保存
こうやって、商品に違う価値を生み出していくって、
すばらしいですよね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。