【アイソトニック飲料には何故、青いパッケージが多いのか?ポカリスエットとアクエリアスの関係】
【アイソトニック飲料には何故、青いパッケージが多いのか?ポカリスエットとアクエリアスの関係】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
前回はコーラの圧倒的なブランドカラーの話をしました。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11418032846.html
ポカリスエットも絶大なブランドカラーですね!
「ポカリと言えば青、青と言えばポカリ」くらいなイメージです。
実はポカリは、日本初のアイソトニック飲料。
最初は売るのに苦労したそうです。
なにせ、市場がないものですから。
地道な営業活動を繰り返し、長年かけて、ポカリの青を定着させました。
今や圧倒的なブランドカラーです。
では、後発メーカーはどうすればいいのか?
なす術はないのか?
いえいえ、そうでもありません。
実は一番手っ取り早いのが「似せる」ことなんです。
特に「色」です。
ポカリ=アイソトニック飲料=青
この図式を利用するのです。
ポカリ=アイソトニック飲料=青=アイソトニック飲料=アクエリアス
こんな感じです(笑)!
もう、アイソトニック飲料に「青」というイメージが付いているので、
後発メーカーはその「青」を利用したらいいんです。
他のアイソトニック飲料にも青が多いのはそのせいです。
これはずるい手段でもなんでもなく、真っ当なマーケティングであり、戦略です。
実はこういったアイソトニック飲料の種類が増えることで、アイソトニック飲料の市場自体が大きくなる効果もあります。
だから、ポカリもアクエリアスのお陰で市場が大きくなる訳です。
相乗効果もあるんですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。