<「営業」ってなんだろう?とあるガソリンスタンドと自動車屋さんの対応。>
先日、こんなことがありました!
ドライブ中のガソリンスタンドで、とても親切な店員さんが、とても熱心に説明してくださいます。
「松浦さんの車のタイヤは今、取っても危険な状態です。
スリップもしやすいし、溝もない。
今すぐにでも変えないと、重大な事故につながります。」
私は本当にすぐに買おうかと思いました。
本当に買おうと思いましたが、ちょっと家から遠いところだったので、一旦、やめました。
そして後日、いつも使っている晃生自動車で見てもらいました。
すると西野社長がとっても親切に、とっても熱心に説明してくださいました。
「松浦さんのタイヤはまだまだ健康です。
変更するべきではありません。
期間で言うとあと1年か、距離で言うと3~4万キロは大丈夫です。
買いたいと言っている方に、お断りするようですみません。」
うーん、なんて誠実な!
前者のガソリンスタンドの方が、いわゆる「営業」は上手いのでしょう。
でも、その結果、生涯顧客を失いました。
そう、私はそのガソリンスタンドには一生行かないでしょう。
後者の晃生自動車は、いわゆる「営業」は下手なのかも知れません。
でも、その結果、生涯顧客を得ました。
そう、私は晃生自動車を一生お願いするでしょう。
決定的な違いは「自社の売上の為に」か「お客さんの幸せの為に」の違いですねっ!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。