【企業の4つの状態で理想的なのは?】~広島経営研究会 カープのマーケティング 迫勝則氏~
<Q.スポーツビジネスにおいて、もっとも理想的な状態とは?>
次の4つのパターンのうち、
悪い順に並べてみてくださいね!
1 チームが弱い、客が入らない
2 チームが強い、客が入らない
3 チームが強い、客が入る
4 チームが弱い、客は入る
<広島経営研究会 カープのマーケティング 迫勝則氏>
2019年10月18日(金)
広島経営研究会におじゃまして
カープのマーケティング 迫勝則さんのお話を聴かせて頂きました!
冒頭に先ほどのクイズがあったんです。
もちろん、最悪なのは
「1 チームが弱い、客が入らない」です。
どうしようもないですね。
次が
「2 チームが強い、客が入らない」
「3 チームが強い、客が入る」
この2つで迷うところでしょうか。
スポーツビジネスにおいては次に最悪なのが
「2 チームが強い、客が入らない」だそうです。
運営的にもちろん厳しい。
しかも、一時強くても、ファンに愛されないチームは弱体化するそうです。
残りは
「3 チームが強い、客が入る」
「4 チームが弱い、客は入る」
ですから!
そりゃ、三番目に最悪なのは4でしょってなりそう。
でも、迫さんは意外なことを言いました。
「三番目に最悪なのは 3 チームが強い、客が入るです」
「4 チームが弱い、客は入るは、実は理想的」
もちろん、3の状態を目指すのですが、
4のチームは弱くても見捨てられない、愛されている状態。
カープは昨年までは3だったけど、今は4に移行してるかも知れない。
でも、また3を目指すんですけどね。
<結論>
最悪から並べると
1 チームが弱い、客が入らない
2 チームが強い、客が入らない
3 チームが強い、客が入る
4 チームが弱い、客は入る
このままの順番でした。
<中小企業に置き換えると?>
懇談会の中で、ボクは質問させて頂きました。
「4 チームが弱い、客は入るって、スポーツビジネスにおいては有り得るかも知れません。
だけど、中小企業において、商品・サービスは悪いけど、お客さんが来るって、あり得なくないですか?」
迫さんは真剣に答えてくれました。
「それでも、あなたの会社が好き!そう思わせる物語、ストーリーがあれば可能になるでしょう」
そう言われてみれば、ブランド化された商品ってそんなこともありますね。
車のミニだったら、購入者は
「これは定期的に壊れる車」と知っている。
それなのに、ミニ好きは購入するわけですから。
パケマツにおけるストーリーは何だろう?
キャラクターかな。
もっと掘り下げてみよう。
あ、もちろん
「商品・サービスも良く、お客さんに選んでもらい続ける会社」を目指してがんばります♪
迫さん、ありがとうございました!!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。