【パッケージカラーを決める時の基本② ブランドカラーで独自性をあげるコカ・コーラの戦略】
【パッケージカラーを決める時の基本② ブランドカラーで独自性をあげるコカ・コーラの戦略】
おはようございます。
・・・というか、もうこんにちはですね。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
突然ですが、質問です。
「コーラ」と言われて、貴方は何を思い浮かべましたか?
A.真っ黒い液体
B.コーラの赤いパッケージ
殆どの方は、B.コーラの赤いパッケージですよね!
前回はパッケージカラーを決める時の基本①
アイコニックカラーを使うの記事でした。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11417137812.html
それと全く真逆のカラーの決め方。
それが「ブランドカラー」です。
そもそも、可笑しいと思いません?
コーラって、飲み物としては真っ黒ですよね。
でも、パッケージカラーは赤です。
ちなみに、この特徴的な赤のことを「コカ・コーラレッド」といいます。
こういった色の決め方を「ブランドカラー」といいます。
成功したら「赤と言えばコーラ!コーラと言えば赤!」
そんな風にお客さんに対して圧倒的なコミュニケーション力!
他社と比べて圧倒的な認知率!
市場の中で絶大な地位をつくることができます。
ただし、リスクもあります。
時間とお金がかかるんです。
覚悟がいるんです。
アイコニックからは商品を象徴する色なので、発売した途端にお客さんに分かってもらいやすいです。
対して、ブランドカラーは、最初は中身と関係のない色を使うので、認知されません。
パッケージだけでなく、広報、CM、営業、口コミなど、
ありとあらゆる手段を使って、長い時間をかけないと理解が広がりません。
「独自性を出したいから、奇抜な色に」
安易にこう言ったカラーの決め方も、考えものです。
貴方のパッケージカラーは、どっちの路線を目指していますか??
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。